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2023.02.24
今年度も路線バスにおける自動運転運行を開始しました。
前橋市での路線バスの自動運転バスの実証運行は平成30年から開始して今年度で5回目の運行です。
国では2025年度までに全国に40カ所以上の地域での自動運転サービスの実現を目指しています。前橋市でもその流れにのって自動運転バスの早期実装を目指しています。
今回は前橋市で今年度走行している自動運転バスの車両、運行について紹介します!
この車両が自動運転バスの車両です。JR前橋駅から中央前橋駅間をシャトルバスとして走行しています。よく見ると車両に色々な装置が付いていますね。
それでは、バスに近づいて見てみましょう。これは「LiDAR(ライダー)」と呼ばれる装置です。車両の周囲の環境をレーザー光により測定することで自動車、歩行者、建物等との距離を把握しています。走行の障害となる人や車両の飛び出しを認識するとレーザー光で検出して停車する仕組みになっています。また、予め搭載した立体地図データとレーザー光で測定した物体形状を照合することで車両位置の特定に役立てています。
バスの上についているこの装置は、「GNSSジーエヌエスエス(Global Navigation Satellite System)」と呼ばれる装置です。人工衛星からの信号を受信して車両の現在位置を特定し、どこを走行しているのか判別することができます。GPSという言葉は聞いたことがあると思いますが、GPSはGNSSの一種でアメリカが開発したシステムのことをGPSと呼んでいます。
これは監視用カメラです。このバスには14台のカメラが設置されていて、カメラで撮影した映像はリアルタイムでバスとは離れた場所に設置してある遠隔管制室に送信しています。
自動運転で対応できない事が起きた場合は、自動運転に替わって遠隔管制室の係員が画面を見ながらハンドルを操作してバスを動かします。(※現在の実証実験では、自動運転バスの運転席にドライバーが座って緊急時の操作を行っていますので遠隔管制室の係員はモニターで映像の確認だけをしています。)
これらの装置がバスの目となり道路を走行することができます。将来的には運転席を無人にして、遠隔管制室の1名の係員が複数の自動運転バスの監視や操縦をすることを想定しています。自動運転バスと遠隔管制室にはマイクも設置されており、バス車内や車外の人と会話することもできます。これならドライバーがバス車内からいなくなっても安心してバスに乗ることができそうですね。
令和5年度は火・水曜日を除いて1月16日(月)から3月19日(日)の期間、自動運転バスの乗車体験ができます。
この機会に未来のバスを体験してみませんか??
〇運行カレンダー(〇印が自動運転バス走行日です)
〇運行時刻表(火・水曜日を除き黄色の時刻に自動運転走行を実施します)
〇運行ルート